全面解決へ大きなうねりを! 関西大集会

2月15日、「最高裁判決に向け大きなうねりを!関西建設アスベスト訴訟大集会」が大阪市内で開催され、全国の訴訟団が集まり全面解決に向け団結を深めました。会場いっぱいの224人の参加者で熱気に包まれた集会となりました。

「勝訴」の旗が並ぶ壇上で福山和人・京都訴訟弁護団事務局長は、大阪高裁で京都訴訟、大阪訴訟ともに国の責任はもちろん、建材メーカー責任を断罪し、一人親方も救済する判決を勝ち取った画期的意義を力説。村松昭雄・大阪弁護団長は「大きく前進したが、解決はしていない。今年こそ全面解決の年に」と訴えました。

清水全国連絡会事務局長は提訴以来10年以上たったが、多くの原告が解決を見ることなく命を奪われたことに無念の思いとともに、国が法的責任を断罪され10連敗したのに争いを止めない国の異常さを糾弾しました。最終局面を迎え、最高裁での勝利判決を勝ち取り、補償基金制度の創設を政府に決断させる世論づくりを呼びかけました。

北海道や九州からも原告・弁護団が駆け付け連帯挨拶。「国と企業に殺された。ここまで来たら負けるわけにはいかない」(関西の遺族)と決意を新たにしました。

大阪労連、過労死家族の会、中皮腫患者と家族の会、泉南アスベストの会、全建総連の各代表から激励と連帯のあいさつの後、全国から集まった原告団が登壇し決意を語りました。

最後に集会アピールを採択し閉会しました。

集会参加者から、原告を激励する感想が多数寄せられ、「元気が出た」「署名がんばる!」などの感想もありました。

全体として、これまでの前進点を確認し、これまで以上に法廷外の取り組みを一層強めて、最高裁勝利・基金創設に向け、大きなうねりをつくりだすことを確認できる場となりました。



同集会にメッセージを寄せられた国会議員

◎自民党
衆議院議員 左藤章(大阪)

◎公明党
衆議院議員 中野洋昌(兵庫)
参議院議員 熊野せいし(大阪)

◎立憲民主党
衆議院議員 櫻井周(近畿比例)、辻元清美(大阪)、近藤昭一(愛知)、初鹿明博(東京比例)
参議院議員 相原久美子(比例)、福山哲郎(京都)

◎日本共産党
衆議院議員 宮本岳志(近畿比例)、穀田恵二(近畿比例)
参議院議員 倉林明子(京都)、山下芳生(比例)、辰巳孝太郎(大阪)、井上さとし(比例)

◎社民党
衆議院議員 照屋寛徳(沖縄)
参議院議員 福島みずほ(比例)

◎日本維新の会
衆議院議員 遠藤敬(大阪)、丸山穂高(大阪)

◎自由党
参議院議員 森ゆうこ(新潟)

 


2.15関西建設アスベスト訴訟「大集会」アピール

わが国では、これまで1000万トンを超えるアスベストが輸入され、日用品も含め約3000種類もの用途に使用されてきました。なかでも、建材には大量のアスベストが使用された結果、危険性を知らされないまま、多くの建築作業従事者がアスベスト粉じんにばく露しました。そして・・・今、長い潜伏期間を経て、健康被害が拡大し続けています。

酸素吸入のために、四六時中チューブにつながれた生活、胸をかきむしるような呼吸困難、繰り返すせきや迫りくる死の恐怖で眠れない夜。アスベストによる病気は、まじめに働き、平穏無事に暮らしてきた人に突然ふりかかり、過酷な闘病を強いたうえ、最後には命を奪います。
人間の尊厳と生きる希望穏やかな未来を奪われた被害者と最愛の家族を失った遺族は、「アスベストに狂わされた人生を返してほしい」と叫び、「命あるうちの解決」を切望しています。

アスベスト被害は、建設業のみならずあらゆる産業に及び、今後も数万人規模での被害発生が予測され、解体・改修時のアスベスト飛散事故も後を絶ちません。
建築現場での大量被害発生の加害者が、利益追求を最優先し、危険性を隠してアスベスト建材を売り続けた建材メーカーと、必要な規制や対策を行わないまま、アスベスト建材を広く普及させた国であることは明らかです。しかし、国と建材メーカーは、自ら引き起こした被害から目を反らし、「早期解決」を求める世論と司法からのメッセージを受け止めることもしません。正義に反し、人道に反する状況を一刻も早く解決しなければなりません。建設アスベスト被害の全面解決は、すべてのアスベスト被害者の救済と今後の万全な規制や対策のためにも不可欠かつ急務です。

2018年8月31日(京都1陣訴訟)と9月20日(大阪1陣訴訟)の大阪高裁W判決では、引き続き建材メーカーと国の責任を認め、一人親方等を救済しました。国の責任は不動のものとなり、建材メーカーの責任と一人親方救済の流れも強固なものとなっています。今年度は、札幌高裁、福岡高裁などの判決が予想され、最高裁での闘いなどこれまでにない大きな山場、正念場を迎えます。

本日の集会では、「すべてのアスベスト被害の救済」という大義の旗を掲げて闘う原告と、その要求を支持する世論、10度にわたる勝訴判決の力が、国と建材メーカーを追い詰め、闘いが大きく前進していることを確認しました。重大な局面を迎える2019年、法廷内外の取り組みを一層強め、人の生命や健康・尊厳を何よりも大切にする世論をさらに広げ、最高裁での勝利判決と被害者補償基金創設に向けた大きなうねりをつくりだしましょう。

2019年2月15日
関西建設アスベスト訴訟「大集会」参加者一同

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